2010/10/15

日本語が喋れない留学生こそ事業を興すべきだ。

先ほどまで韓国人留学生としばし談話をしていたのだが、その際感じたことをここに記そう。

彼(以下K君)は19歳の大学生(Temple大学)で、韓国人なのだがアメリカからの帰国子女なため英語は堪能、もちろん母国語である韓国語も問題ない。しかし日本に滞在してまだ1ヶ月なので日本語は全く喋れない。

Temple大学への入学を決めた理由は英語を喋ることが出来るが、日本の文化などにとても興味があるためTempleの日本キャンパスに来たためだと言う。
近年韓国の通貨ウォンの価値が低下し円高の昨今、日本での生活は親からの仕送りだけでは厳しいためアルバイトを探しているが、たとえ英語が出来たとしても(しかもネイティブではないし)、東京で仕事を得るのはなかなかハードルが高い。
彼は言う。
「まずは英語か韓国語で出来る仕事を探して、そこで日本語をある程度喋れるようになったら、日本語を使って出来る仕事を見つけたいんだ。」

ここで一度、話を過去に遡らせよう。僕が海外によく出かけていた頃の話だ。
僕は実に多くの人々と時間を共にし、彼らはもちろんアメリカ人だったり、ヨーロッパ人だったり、東南アジア人もいたが、彼らの中には稀に現在滞在している国の言語が全く喋られない人間もいた。
その最たる人物が香港で出会った韓国人の青年であり、広東語も出来ないわりに香港島らしい超高層マンションの80階の部屋に住居を借りて、毎晩のように中心部のバーやらクラブに繰り出すそれなりの生活をしていた。特に会社で働いているということも聞かなかった。彼はいったい何をやっていたのだろう、と香港で出会った当初は不思議に思っていたのだが、僕が帰国してからそれこそ今では日本で徐々に浸透してきているfacebookで「東京に行くから遊ぼうよ!」との誘いが来て渋谷で会ってみた。しばしの談話の中でもちろん僕の興味は一点、「どうやって収入を得ている?」
今でも思うが、韓国人や中国人の商売根性は凄まじい。彼の答えは「ディ○ニーグッズを日本で仕入れて香港で売っているんだ。結構良い儲けになるんだよ。ディ○ニーの人気はワールドワイドだからね。」
その時、日本に来た理由も仕入れのためらしい。ディ○ニーランドは彼にとって楽しいテーマパークである一方、バイイングのための重要な狩猟場なのだ。香港にもディ○ニーランドが出来たが、競合が増えるどころかむしろ需要は増しているらしい。

話は韓国人留学生K君に戻るのだが、彼にはまだ上記の話をしていない。
少し極端な例だったので恐縮なのだが、しかし韓国とアメリカでの生活を経て日本に来ているわけで、彼にもそのようなチャンス(ビジネスチャンスなどと大それたものではなくて)を見つけ出すことは不可能ではないのではなかろうか。
真っ当な職を得よ、とは良く言われたものだけれども、日本語が出来なくて職が見つからず金銭尽きて帰国してしまうより、簡単なせどりのようなスモールビジネスを興して好きな日本に長く滞在した方が、よっぽど有意義なのではないかと思ってしまう。

彼とは日曜日にまた会う予定。
このような話を英語で伝えることに不安がよぎるのだがね。。。w

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