2010/06/24

セミナーレポート赤ペンチェック 〜出版起業〜

昨夜、週末起業フォーラムの月1ゼミナールに参加してきたので簡単にセミナーのレポート及び赤ペンチェックを。

週末起業フォーラムとは?

講師はFX取引入門(日経文庫)等を出版されている外為ディーラーの平田啓さん。
平田さんはFX投資教育家としてセミナー講師や執筆家をされている方。

起業を思い立ったのは以下の3点だったそうだ。
1.アメリカのビジネススクール在学中(1998〜2000年)、世間はITバブルまっただ中。親友の一人が作成した当時画期的なバーチャルショッピングモールが大当たりしてキャッシュで家を購入することが目の当たりに。
2.仕事としてセミナー講師(投資関連)を任されることが多くなった。
3.本職にて、人生で一番頑張ったと思える年の給料が下がった!

英会話スクールを設立準備や当時流行していた起業家インタビューなども行っていたが、様々な事柄が重なり、たどり着いたのは投資関連の「出版起業」だったという。
今では投資関連の本を4冊出版し、セミナー講師としても活躍している平田さんだが、「本を出版」することによって変化することがたくさんあるという。
・世間の見る目が劇的に変わる
・専門家として箔がつく
・業界内外から信用力が高まる
・文章力が上がる
・印税も入る

本を出版するということはやはり少しハードルが高いことだ。しかしある方法を用いれば、誰にだって出版のチャンスはある。それはセミナー講師になることだ。
書籍出版という目標があるのなら、招かれてセミナー講師をするのか、自主開催をするのかは関係ない。また、有料か無料かも関係がない。
参加人数はなるべく大勢の方が良い。なぜなら、セミナー参加者の「アンケート結果」は後々に宝になるからだ。そしてセミナーの準備と併せて忘れてはいけないのが、「原稿を執筆しておく」ことである。
セミナー参加者からの多くアンケートの反応から、その日のセミナーがどれだけ参加者のニーズに答えたのかがわかる。原稿を執筆しておくのは、セミナーの出来不出来に繋がると同時に、反応の良かったセミナー内容の原稿はすぐに出版企画の準備に入ることができるからだ。

多くの人の反応を聞けるセミナーは、自分の棚卸しの場。だから絶対に出し惜しみをしてはいけない。また、必ずセミナー資料は丁寧に作成しておくべきだ。出版の際、その資料がそのまま使える事が多いからだ。原稿も執筆しておくことで、出版までスムースに進むことが出来る。


通常、出版をしてからその本の内容についてセミナーを行うというパターンが一般的かとは思いますが、今回の平田さんの場合、まず自主開催でもセミナーを行ってから出版にいくという考え方はとても合理的で効率的だな、と感じました。
セミナーから出版をスムースに行い、出版をすることでまたセミナーの依頼が来て執筆も進む。
この良い流れ実践されている平田さんのセミナー、とても勉強になりました。

なお、週末起業フォーラムでは7月24日に起業家・週末起業家が集まる大規模な交流会(多数のセミナー等含む)を開催する予定とのこと。
有益なセミナーが一度に聞けるチャンスもそう無いので、日程の合う方は参加されたらいかが?

週末起業フォーラム:夏の大交流会『週末起業家ファクトリー~「週末起業家」量産プロジェクト』 


最後に、セミナー講師の平田さんの推薦図書を4冊。

金持ち父さん貧乏父さん - ロバート・キヨサキ


週末起業 - 藤井孝一

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣 - 神田昌典

自分の会社をつくるということ - 経沢香保子

2010/06/05

とある電子書籍化サービスのおもしろいビジネスモデル。

iPadやKindleの発売に伴い、本をデジタル化して読むという電子書籍が脚光を浴びていて「2010年は電子書籍元年だ!」と騒いでいる人も大勢いるが、僕はどちらかと言ったら出版物(特に雑誌)を電子書籍化することによって雑誌の出版文化が復活する、という考えには非常に懐疑的だ。

理由は単純。ライフスタイルが多極化している現代人には雑誌などを読む時間などほとんど無いからだ。新聞も同様。ホリエモンがかねてより指摘している考え方(iPad時代の電子書籍の一形態としてのメルマガ)にも大筋同意する。情報が多すぎてどの情報を消化していけばいいのかわからなくなってきている時代に、雑誌や新聞は情報量を多すぎる。その号の特集だけ読みたいのに、一冊まるまるついてくるなんて無駄だと思う。「無駄からアイデアが浮かぶ」などと言う人もいるが、ネットサーフィンやtwitterの方が遥かに効率が良いし便利だ。
そんな世の中だからこそ、その日の出来事を集約してくれているYahooニュースなどは親しまれるのだ。

雑誌業界の人は雑誌をそのままデジタル化する、などという考えは捨てて特集ごとに小出しで売るという先方の方をとった方がまだマシなのでは?


という批判をさんざん繰り広げてきたわけだが、実は僕も「2010年は電子書籍元年だ!」と感じてはいる。FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500プラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106を使って電子書籍を"自炊"する人が増えているためだ。(電子書籍の自炊についてはこちらを参照→isologue - by 磯崎哲也事務所: ビジネスマンのための書籍スキャン入門ー既に始まっている電子出版

そんな中、1冊100円で手持ちの本を電子書籍化してくれるという代行サービスがtwitter上で話題になった。このサービス会社に手持ちの本を梱包し送ると電子書籍化して送信してくれるというビジネス。
→ BOOKSCAN(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャンサービス - 大和印刷

しかし、このサービスはあまりうまく行かない気がしている。100円は低価格だが、そもそもの話わざわざ本を梱包して送るという作業自体が非常に面倒くさい。個人での需要はあまり多くない気がする。そもそも本はよく読む部類に入るであろう僕に、このサービスに依頼しようという気が沸いてこない。

そんな中、tweetで流れてきていて知ったのだがおもしろいサービスを発見した。
→ 1冊90円~本(書籍)の電子化/PDF、スキャン代行サービスなら-スキャポン-

同じ低価格書籍スキャン代行サービスなのだが、ビジネスモデルは大きく違う。こちらのサービスは、amazonや楽天ブックスなどのオンラインブックストアで購入した本を直接この会社に送り、自分を介す事無く電子書籍化してくれるというモデルである。わざわざ自分で梱包する手間もない。もちろん前者のサービスである手持ちの本を送りスキャンしてもらうことも可能。
こちらのサービスは何気に流行るんじゃないか?と睨んでいる。なぜなら消費者の我々からしてみたら、書籍が本で届くか電子書籍で届くかの違いしかないからだ。梱包するなどという煩わしい手間もいらない。

おもしろくて便利なサービスを思いつくものだ、と感じたのでした。

起業する前に読むべき記事。






最近、若者を中心に「起業」というキーワードが会話の中で用いられる機会が多くなっているらしい。
このブログの読者の方はご察しの通り、僕も起業して成功するという思いを持っている点では増加傾向にあるその若者達の一人としてカウントされるのだが、この2ヶ月程で「どのような考えを持って起業をするべきなのか?」という起業を控える前段階で読んでおくべきブログ記事が数個、Googleリーダーに飛び込んできたため、まとめておきたい。




まずこの記事。

起業してほぼ確実に成功する方法|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」by Ameba

知らない人はいないと思われる元LD社長の堀江貴文氏のブログ記事。ホリエモンの著書を読んだ方や有料メルマガ会員ならご存知かもしれないが、あれだけ大きくなった自身の会社も最初はスモールビジネスでのスタートだったそうだ。


堀江氏曰く、

・利益率の高い商売
・在庫を持たない商売
・定期的に一定額の収入が入ってくる商売
・資本ゼロあるいは小資本で始められる商売



さんざんネット上で議論された後だから詳しくは検索して欲しいのだが、少し細くしておくと3つ目の「定期的に一定額の収入が入ってくる商売」というのをイメージするには携帯電話のビジネスモデルをイメージするとわかりやすい。携帯電話事業は早い段階で「1円ケータイ」というキャッチフレーズを纏って「お得感」等を前面に出し、爆発的な普及に向かった。要は最初の元手はかからずに機種を手に入れられ、即日で電話を使うことができるという手法。しかし携帯電話を持つ事が当たり前になった現代まで、我々は毎月数千円〜数万円の金額をキャリアに払い続けている。仮にもしキャリアが月額課金型ではなく、初期購入型のプランしか用意していなかったとしたら、初期費用は今の何十倍にも膨れ上がっており、ここまで携帯電話が一般に普及していたかどうかについては怪しい限りだ。長期的にユーザーからお金の支払いを求めることで、このビジネスは成功をおさめたと言ってもいい。



以上のホリエモンの記事に補足する形で書かれた記事で一番有効であると思ったのが下の記事。

スモールビジネスを興して成功するための9条件 - 人と組織と、fukui's blog

「人と組織とfukui's blog」のfukuiさんはホリエモンの挙げた4つの条件に付け加える形で以下の条件を提示している。



・競合商品に比べ低価格
・商品の再生産が容易(労働集約型でない)
・協力(購入や顧客の紹介)してくれる仲間やメンターがいる
・貪欲な学習意欲
・顧客、従業員、商材、社会とのトラブルリスクが少ない商売


セオリー通りでは必ずしもうまくいかないというのがビジネスのおもしろいところ、そして大変なところではあると思うのですが、個人として起業する場合には大前提として上記の4つ+5つの条件を満たしている事が大切だということなのかもしれません。(もちろん例外はありますが。)

以上の話を前提として起業しようと考えたときに、実践している人がノウハウを教えてくれる良記事があるので参考に。

イマドキの起業のしかた (渡部薫 ジークラウド CEO - 経歴・略歴 - Kaoru Watanabe, Profile, Career)




シリアルアントレプレナー渡部薫さんのブログ記事。言論プラットフォーム「アゴラ」に載せられた記事で、大変話題になった記事だ。渡部さんも堀江氏、fukui氏と同じく以下の点を挙げている。
労働集約モデルを捨て、できるだけストック型モデルを考えること
自分の労働時間に比例する事業は避けよう。体調を壊したり代わりの者ができないようでは事業の拡大ははるかに難しくなる。ストック型モデルというのは一 旦契約なりお金が入る仕組みができると後はほぼ自動的に集金できるビジネスモデルのことだ。水道、ガス、電気、携帯電話などはまさにそれ。コピー機を格安 でレンタルしてインク代で儲けていくのも似たようなものだ。


次回のエントリーでは、この「労働集約モデルではなく、ストック型モデルを考えること」とは何ぞや、について述べていきたい。





2010/06/03

起業家アウトプット交流会 企画実施の備忘録

6/2(水)。水曜日という平日にも関わらず、恵比寿にはmoriの呼びかけに15名の戦士が集結した。そう、この日は東京を中心に活動する起業家たちが集まるパーティーが行われた日であったのだ。自分が企画・設定を行い良い経験をさせて頂いたので、備忘録として記しておきたい。

きっかけは数週間前にmoriが参加したとある交流会。いきなり起業をするとリスクが高いということで、まずはサラリーマンとして働きながら空いた時間で起業する方法論「週末起業」を10年前から推進しているNPO法人「週末起業フォーラム(http://www.shumatsu.net/)」主催の定例交流会。
(moriは厳密にはサラリーマンではないが、学生時代から「週末起業」という本の著者である藤井孝一氏に密かに憧れを抱いており、上京してきてからちょうど1年程経った先月、フォーラムの会員に。)
定例交流会では20名の起業家、もしくは起業を目前としている人が集まりビジネスの紹介やアドバイスを行い、終了後は飲み屋に移動し2次会を行った。しかし後から知った事実だが、どうやらこの日に参加した人は会員の中でも人一倍やる気がある人々だったということで、皆して「今夜だけじゃ時間が足りない!」や「もっとたくさんの人たちと話をしたい!」という要望が多数見受けられた。ということで、前置きが長くなったがこの度、一番年下であるmoriが個人的にメンバーを集い、「起業家アウトプット交流会(仮)」という名称で開催させて頂いた次第。(まだまだ名称募集中。)

会を行うということが決定した時点でまず決めておかなければならない事は、その会の「コンセプト」だ。本田直之ファンであるmoriは是が非でもレバレッジ人脈術の内容を忠実に実行したかったため、案は練りに練った。(もう一度同書を読み直しましたよw)
同書で会を成功させるポイントはザックリ挙げて以下の項目。

・カテゴリーを絞る
・紹介制でメンバーを守る
・自らはコネクターの役割
・10人以上の会は必ず立食形式で

カテゴリーは「起業家が高め合える会」ということで初めから固まっていたの悩む必要はなかった。メンバーも完全に紹介制に。人と人がつながるという事が目的であったため、メンバー全員が主役で、立食形式で回遊も自由という方式が理想であった。

上記の事を前提に、まずメンバーの募集及び日程の調整を行った。
この際はGoogleのサービスが非常に役立った。初期メンバーを大切にする(守る)ためにWEB等を使った告知はしたくなかったため、メンバーの募集はGmailで、また15名分の情報を把握するのは大変なため(面倒なため?w)、GoogleDocsを使って日程や連絡先などを入力するフォームを作成した。これは非常に便利で、メンバーに入力してもらったフォームが自動的に表計算ソフトに書き込んでくれる。Google先生に感謝!

Googleを活用し、メンバーと日程が決まった後は、そのメンツとテーマに合った会場を選ぶことになる。
15名で立食形式が可能なお店は東京都心で見つける事はそこまで難しくなかったが、設定した価格が少し低めだったということもあり、ここで今回の企画の一番の障壁がmoriの前に立ちはだかることになる。15名で立食形式をお願いすると、大半のお店の場合貸し切りにせざるを得なくなるのだが、渋谷周辺の小規模なお店に多数コンタクトを取ってみてもなかなか15名でやらせてもらえる店が見つからなかった。
結果を述べてしまうと、前日に焦ったmoriが渋谷と恵比寿を自分の足で回って店舗のオーナーに直接お願いをするという方法を取り、会の開始24時間前になんとか決まりました、、、苦笑
(お店を探す際、週末起業フォーラムのNさんには知人のお店を仮予約して頂くなど協力をして頂きました。またmoriがお店選びに悩んでいる際にSkypeで何度も相談にのって頂いた高校時代の同級生Hくんには頭があがらない。多謝!)

お店も直接交渉でなんとか決まり、当日を迎えた。メンバーの皆さんのご協力のおかげで、会は大成功に終わったということは言うまでもない。

最後に、今回moriのわがままな要望の会にも関わらず、快く引き受けて頂いたのでお店を紹介したい。
恵比寿の西口側にあるとても素敵なお店。
giji − http://giji.main.jp/

店長兼オーナーのYさんは20代で独立された方で笑顔が素敵な方。バーテンのNさんはさわやかなイケメンでとても素敵なお店なので皆様是非。おすすめしておきます。